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日本発祥ブドウ品種の魅力

日本には、独自に育種されたブドウの品種があるということはご存知だろうか。日本で一番食用にされているであろうブドウの品種「巨峰」は、1937年に日本で生まれた品種であるが、ワイン用の品種でも「日本生まれ」の品種がいくつか存在する。今回の記事では、日本で生まれたワイン用品種について解説しよう。

日本には、独自に育種されたブドウの品種があるということはご存知だろうか。

日本で一番食用にされているであろうブドウの品種「巨峰」は、1937年に日本で生まれた品種であるが、ワイン用の品種でも「日本生まれ」の品種がいくつか存在する。今回の記事では、日本で生まれたワイン用品種について解説しよう。

1.日本でのブドウ栽培とワイン製造の歴史

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日本でのブドウ栽培の歴史を遡ると、なんと1000年程度前から栽培されていたという説がいくつか存在する。712年に中国の僧侶である行基が現在の山梨県の勝沼町にあたる場所にブドウの種をまいた説、1186年に雨宮勘解由が勝沼町の山中で発見した説などがある。

その後明治時代になり、大久保利通がフランス視察で目の当たりにした、当たり前のようにワインを楽しむ「先進国の豊かな文化」に感銘を受け、帰国後すぐに国策の近代化を図る「殖産興業政策」の一環としてワイン製造を奨励した。その後1877年、後に日本のワインの父となる高野正誠、土屋龍憲の2名がワインの醸造技術を習得するためにフランスに旅立つ。2年後、高野、土屋の2名は帰国し、日本初のワインを醸造した。

その後、日本固有種である甲州にもワイン醸造の目を向けられ日本の個性を生かした醸造として評価されている。現在、生産量は諸外国に大きく劣るが、山梨県、長野県、北海道などを中心にワイン製造が日本各地で行われている。

2.日本生まれのブドウ品種?

現在、日本におけるワイン醸造で、いくつかの「日本生まれ」のブドウが使われている。どんなものがあるのだろうか。ピックアップして紹介していこう。

1) 甲州

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(出典:笛吹市ホームページ

日本生まれのワイン用ブドウ品種を語る上でまず紹介しなければならないのはこの品種であろう。日本固有種で、起源はヨーロッパのブドウ品種であると言われており、約1000年の歴史を持つ。主に山梨県で栽培されている。

果実は淡く灰色がかった紅紫色で、熟期は9月下旬から10月中旬と比較的遅めである。2010年、OIV(世界ワイン・ブドウ機構)に甲州が登録され、ワイン醸造用ブドウ品種として世界的に認められた。これにより、EUはの輸出の際、「Koshu」と記載して輸出できるようになった。フルーティーで、酸度は低く、ワインにしたときには繊細な風味に仕上がる。繊細な料理に合うため、和食とのマリアージュも期待できる。

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2) マスカット・ベーリーA

b277265a7ce24ccf881d00cfc3ffe0ab.jpeg(出典:トオヤマグリーン

1927年、新潟県で川上善兵衛がアメリカ系生食用ブドウであるベーリー種とヨーロッパ系生食・醸造両用品種であるマスカット・ハンブルグ種を交配させたできた品種。2013年に甲州のようにOIV(世界ワイン・ブドウ機構)に登録された。

イチゴに例えられるような香りで、酸味や渋みは控えめ。2015年、メルシャンがマスカット・ベーリーAの芳香のメカニズムを解明した。メルシャンによると、マスカット・ベーリーAにはイチゴ、パイナップル、トマトによく含まれるフラネオールという芳香成分が豊富に含まれているようだ。

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3) ブラック・クイーン

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1927年、川上善兵衛ががベーリー種と、ゴールデン・クイーン種を交配させて生み出した。濃い紫色の果実で、酸味の強いワインを産する。

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4) ヤマ・ソービニオン

29211e75f10b45305cb711cab52645a5.jpeg(出典:SAKURA MEDICAL
1990年に山梨大学がカベルネ・ソービニオンと、日本在来種であるヤマブドウを交配させて生み出された種。日本の気候風土や病害虫に耐えられるように作出された。ヤマブドウ由来のキレのある酸味が特徴。

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以上4種のブドウの特徴を表にしてみた。

|特徴/ブドウの種類|甲州|マスカット・ベーリーA|ブラック・クイーン|ヤマ・ソービニオン|
|:-|:-|:-|:-|:-|
|交配種|在来種である。(一説によるとヨーロッパ系ブドウ×中国系ブドウ)|ベーリー×マスカット・ハンブルグ|ベーリー×ゴールデン・クイーン|カベルネ・ソービニオン×ヤマブドウ
|誕生した年|不明(約1200年前から食用されている)|1927年|1927年|1990年
|主な栽培地域|山梨県|山梨、兵庫、広島等|山梨、長野等|山梨県
|味わいの特徴|端麗で繊細、酸度は低い。|イチゴのような香り。酸味、渋みは控えめ。|酸味が強め。|ヤマブドウ由来の野性味あふれる酸味。

3.日本原産ブドウ品種によるワインの可能性

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近年、日本原産ブドウを使った日本産ワインが評価され始めている。世界的権威のあるInternational Wine Challenge (IWC)などでも、甲州種を使用したワインが多数受賞したり、世界的に評価は上がっている。近年では、マスカット・ベーリーAを用いたワインの品質が向上しており、今後の受賞も期待できる。

ワインといえばフランス、イタリア、チリなどの外国産が有名で、よく飲まれるが、日本のワインも品質が向上してきている。日本原産のブドウ品種は、既存で世界的に使用されているブドウ品種とは異なる味わいであり、普段のワインとはまた違う楽しみ方ができる。

1000年の歴史がある甲州をはじめ、日本には様々なブドウがある。今一度、日本原産ブドウ品種に目を向けて、国産ワインを楽しんでみてはいかがだろうか。

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